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家路(仮・改)

2007/06/08

ガタンガタン
――ありきたりな音で表せばきっとこうなのだろう。昼間にしてはそこそこに人の乗った快速に僕は乗っていた。
座ろうと思えばぽつぽつと席は空いていたけれど、ドアのそばで窓の移り変わる景色をぼんやりと眺めていた。

この電車に乗るのは何年ぶりだろうか。大学に入学して近くの狭い部屋を借りてから正月にもお盆にも一度も帰ったことは無かった。そんな実家に続く線路の上を鉄の塊は何の迷いもなく走っていくのだった。
窓を眺めていれば懐かしさに駆られるのではと思っていた景色は僕の淡い期待を裏切って、三年という時間が流れてしまったということだけをハッキリと教えてくれた。もうこのまま次の駅で降りて引換してしまおうか……、そんなことが頭をよぎった。

ガゴン
トンネルを抜ける瞬間にぐらりと車体が大きく揺れて何歩かよろよろと歩いた。
顔を上げた窓の外の景色は緑に変わっていた。

つづく

かも
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